Post scriptum
読了お疲れ様でした。
今執筆してる長編の息抜きにフラエリを書こう~! と思って、レウェルティの続きを書き始めたんだけど、あれこれ書きたいことが増えていって、気付いたら43000字超の中編になってました。おかしいな。
仕事もあるだろうし、アッーなところを読むのに制約もあるだろうし、これを渡した当日に読み終えているかも分からないのだけれど、あわくさんお誕生日おめでとうございました。これ打ってる今現在は未来のことなのに、過去形で表現するという不思議。去年は絵を贈ったので、今年は小説を贈ります。愛があつくるしい。
前に私の誕生日に贈ってくれたノベル「キエタボディーガード」で公式二次創作という萌えの暴力を頂戴して「ふらとえりが同棲だと……!? けしからん! もっとやれ!」という気持ちになったので、今回はレウェルティからキエタボまでのあいだを補完してみました。
同棲しようと言うのは間違いなくフランクだろう、なら彼はどうエリーシャを誘うのかな、という連想から生まれたのがこの話です。
せっかくなので「レウェルティその後」のノベルも汲みたかったんだけど、フラエリに肉体関係があることを知ってしまったユーゼ、そしてユーゼがそのことを知った現場に居合わせてしまったエリーシャ、という設定が冷静に考えるとなかなかに過激で、その後を書ける自信がなかったので、そっちは黙殺して匂わせる程度にしました。力不足ですまない。
あと、解釈違いや地雷があったり、おくちに合わなかったらごめんなさい。いちおうこれが今の私のフラエリ感。
フランクはあんまりあまいことは言わないかなぁと思っていたんだけど、こないだあわくさんがくれた小説「いじわるなゴミクズと年の差結婚してみたらいつまでも見た目年齢が変わらないスパダリだった件について(タイトル勝手に)」で、旦那になったフランクがえりえりにあまかったので、私も今回あまめにしてみました。あまいというか言葉責めじゃんという意見は聞こえません。
設定についてもいろいろ勝手に足してしまってすみません。ユゼレニのアレについては、そうなったら美味しいなぁと思って書いてしまった。
世界設定や料理については、亡国のいろんな名前のもとになってるであろうロシアから引っぱらせてもらってます。ただ、救い主であるヨシュア(キリスト)が復活したのは現実世界では春なので、そこだけは捏造しています。だって大斎期(四旬節)が冬になるから……雪深いであろうスヴェートでは、花畑どころじゃなくなるから……。
あと本編で説明しきれなかった、「なんだ、みんな押し黙って。ここに来るまで、嘆きの妖精の立つ家でも見たのかい?」ってフランクが言ってた件について、いちおう補足。嘆きの妖精は泣き女とも言われていて、それが家の前に立っていたら、近いうちにその家から死者が出ると言われています。
ここまで打って、あれこれ説明するのも野暮かなぁと思ったんですが、前回のドラコフィーリアで「野暮だと思って消しました」って打っておいたら「なんでやねん!」って言われた覚えがあるので、今回は残しておきます。なんとなく流し読みして。
何はともあれ、書いていてとても楽しかったです。フラエリ万歳。亡国万歳。続編も楽しみにしています。もはや挨拶がわりの定型文になりつつあるけど、亡国続きはよ。
今年もまた、心身ともにあわくさんが元気に創作を楽しめることを祈っています。
そしてもし、あわくさん以外にここを読んでくれている稀有なひとがいたなら、読んでくれてありがとう。すこしでも楽しんでもらえたなら、さいわいです。
最後に一言。亡国はいいぞ。
オノイチカ